英検がこの数年でとても受けやすくなりました。準1級以下ではSCBTでの受験が可能になり、月に数回の受験ができるようになりました。かつての会場受験では、年3回しか受験できないのでとても不便でした。また、今日では、スピーキングも含めて1日で試験が終えられるので、受験者の負担がすくなくなりましたね。そうとはいっても、なかなか準1級のハードルは生半可な勉強では超えられないのが実情です。その原因の一つは、2級レベルでの単語、熟語の学習がおろそかになっているため、絶対に落としてはいけない問題を落としているからではないかと推測します。今一度、2級単語・熟語を正確に押さえられているかを確認しましょう。
そこを確認したら、英検準1級レベルの単語を「でる順パス単」で根気よく覚えていきましょう。一回やっただけでは覚えられないので、印をつけながら最低でも3回は繰り返してください。その際に、必ず類似語、派生語、反対語も併せて覚えるようにしましょう。また、例文も完ぺきとは言えないでも、オリジナル文を見ないで言えるようにしたいところです。類似語の学習は、たとえば、roughly (おおよそ)を覚える時には、→ about, approximatelyも一緒に覚えるようにしましょう。
また、英検準1級のテストでは、一つの単語が中学校・高校で覚えたのとは別の意味で用いられていることが多いです。たとえば、observeは観察するとしてではなく、気付く、(規則などを)守る、で用いられているかもしれません。2級の学習者と決定的な差は、単語の2番目、3番目の意味を常に意識して、学習ができているか否かです。
最後に、英検準1級のレベルの学習者に求めたいのは、発音記号を正確に読めることです。準1級レベルの人が間違った発音をしているのを聞いて、決して心地よいものではありません。allowをいつまでたっても、「アロウ」とは読んでほしくはありません。イングランドの田舎の方言にはそんな読み方があるかもしれません。でも、私達は田舎の方言ではなく、英語あるいは米語標準発音を学習して、「アラウ」と発音しましょう。発音記号通りの発音を身につけましょう。
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